【相沢紗世さん】2年の遠距離を経て…結婚、そして出産|CLASSY.
こどもの日の食卓
子供たちと一緒に兜春巻きを作りました
――現在、8歳の長女と6歳の長男と2児の母であり、まだまだ子育て中かと思いますが、出産と子育てを経て何か変わったことはありましたか? たくさんありますね。やっぱり母にならないとわからない部分がすごくあってー―。育児本とかネットの情報とか見ると、子供に対する声掛けはこうしたほうがいいとかいろいろ書いていますが、わりときれいごとが多いなと感じていて。現実はそんなうまくいかないって思うことがたくさんあります。そんな悩みをママ友たちとも共有できないで一人で悩んじゃったり、育児本の通りに自分がしてあげられてないって落ち込んだり、鬱になっちゃったり…。今の時代はそういう人も多いと思うんです。最近は、「そういうの無理じゃない? やれないよね?」って言い合えるようなコミュニティを作れればいいなあって思ってます。 今、少しずつなんですけど、そういうことを形にしていければいいねって友人たちと考えてます。まずはママ友たちから始めて、みんなで集まって座談会みたいなことを催したり。母親も人間なんで感情的に怒ってしまうこともあるし、私なんて「この悪ガキ!」なんて言っちゃうこともありますし(笑)。そんなことを言ってしまった後で、すごく反省しちゃうママがめちゃくちゃ多いんですよ。自分はダメなママなんじゃないかって落ち込む人がすごく多いんです。もちろん私も「違う言い方すればよかったかなあ…」ってなるんですけど、「いや、待て待て。落ち込む前に、私すっごく子供の面倒見てるし育児もちゃんとやってるし!」みたいに自分を褒めるとか、ママ同士で「よくやってるよ!」って褒め合うというか。そういうコミュニティができて、ママたちのリアルな声が届けられれば、救われるママがいっぱいいるんじゃないかなと思うんです。 ――確かに夫の転勤だったり夫や自身のUターンだったりで、近くに友人や知り合いがいなくて孤独を感じている母親は多いかと。相沢さんご自身もご主人のお仕事の都合で東京から移住しましたが、人との関係はどう作りましたか? やっぱり子供たちと同学年のママ友がいちばん多いですね。あとは主人が所属していた球団の選手の奥様たちとか。主人が別の球団に移籍した今も繋がっていますね。 ――その後、ご主人が在京球団に移籍したときも東京に戻りませんでしたね。 子供たちが学校に行き始めた頃だったこともありますが、単年契約だったので家族全員で移住するのは大変かなと思いました。まだ子供たちも小さかったので、実家の広島なら神戸から1時間で帰れますし、主人の実家も車で30分~1時間弱なので、助けてもらえる手も多かったんです。だから主人に「単身でもいい?」って聞いたら、すぐに「いいよ」って言ってくれました。 ――知らない土地で地元の方たちとコミュニケーションを取って、多くのママ友たちともいい関係性を作れた秘訣ってなんでしょう? なんでしょうね。私、わりと自分から声をかけにいっちゃうのかもしれないです。この人、面白そうだなって思ったら、コミュニケーションを取りにいっちゃうタイプです。おかげさまでこういう仕事を長くさせてもらったので、ある程度、直感で「この人とたぶん仲良くなれるな」ってわかるみたいです。不思議なんですけど、多くの人と出会ってきたからいつのまにか身についてたのかな。 ――一人の時期も含め、子育てすることで自分との向き合い方も変わりましたか? 変わりました。とりあえず、自分で自分を褒めるしかないってところに行きつきましたね。自分の機嫌は自分でとる。本当にそれです。 最終回は現在のことやこれからのことに加え、ファッションのお話もお届けします。 \相沢紗世(あいざわさよ)さん/ ’78年7月24日生まれ 広島県出身 血液型AB型 ●高校卒業後、モデルとしての活動を開始。’98年クラリオンガールに選出。ViVi専属モデルとして活動後、’06年からCLASSY.モデルになり、同年10月号より’09年12月号までCLASSY.専属カバーモデルを務める。’15年、プロ野球選手の中島宏之さんと結婚し、第1子となる女児を出産。’18年に第2子となる男児を出産。現在、会員制美容サロンAstrea ashiyaをプロデュースしている。Instagram @sayoaizawa 取材・文/駿河良美 構成/前田章子