《もはや歴史上の人物です》大谷翔平に魅了された女優・水沢アキ「差別が激しい国で“日本人ってすごい”と知らしめてくれた」
やっかみを吹き飛ばした「日頃の努力」
生で観戦して驚いたのは、試合開始前にチームメイトと並んだ時に彼がものすごく大きかったこと。アメリカ人の他の選手が小さくて(笑)。あの身長と、あれだけ大きな筋肉がついた身体は、日本人にとって誇り。大谷選手は日本人を代表する、ありがたい存在なんだと実感しました。 ワールドシリーズは、大谷選手の言葉通り「ヒリヒリする」展開でした。すんなり、ドジャースが勝つと思いきや、第2戦では大谷選手が左肩を亜脱臼。その後は表情がガラッと変わりましたよね。平常心をどう保つか、肩をどこまで動かそうか、いろんなことを考えているのが分かる複雑な表情でした。普段は野球を楽しむことだけ考えている野球少年の顔つきなのに。本当に心配しました。第4戦ではヤンキースに11点を取られ、第5戦では息が止まりそうなほどハラハラしました。これぞスターならではのドラマティックな展開。いえいえ、大谷選手はスターどころかもはや歴史上の人物です。 ドジャースに移籍した直後は、なんであいつはあんなにお金をもらうんだという、やっかみがあったと思いますよ。だけど彼の日頃の努力が周りを変えたんじゃないでしょうか。努力って急にはできないんですよね、日頃の積み重ねだから。でも大谷選手のそういう姿を見ていて、周りが自然に大谷選手はすごいんだと思うようになった。そうやって認めさせるのが大谷選手の魅力だと思います。 来年も、ワールドシリーズを制覇することを期待しています。2連覇どころじゃなく、3連覇、4連覇……と記録を作ってほしい。そして将来はメジャーリーグで監督になってほしいですね。私がラッキーなのは、同じ時代に生き、歴史的な快挙を成し遂げる彼の姿を見られることです。私は先に死んで天国に行きますが、来世でも絶対に会いたいなと思います。次はどんな仕事に就いているのか楽しみですね。前世ではきっとフランス革命に参加した勇敢な戦士だったんじゃないかしら、多分(笑)。 【プロフィール】 水沢アキ(みずさわ・あき)/1954年生まれ、東京都出身。女優・タレントとして活躍。英語が堪能で米国在住経験あり。 ※週刊ポスト2024年11月22日号