ヤクルト・青木宣親が証言する村上宗隆のすごみ 2軍で教えた「取り組み方」と「考え方」…吸収しようとする姿勢、やろうとする気持ちはすごい
(セ・リーグ、ヤクルト2-0広島、6回戦、広島4勝2敗、15日、松山)村上のすごみとは―。ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が史上最年少の24歳3カ月で通算200本塁打に到達した。球史を塗り替え続ける4番は何が優れているのか。間近で見続けている青木宣親外野手(42)が〝証言〟した。 【写真】独自ストレッチで180度開脚を披露するヤクルト・村上 ムネと初めて会ったのは2018年の7月頃。頭部死球を受けて脳振とうの特例措置で出場選手登録を外れ、戸田球場で調整していたときです。粗削りではあったけど、強いスイングができるのは魅力的。選球眼もいいと聞いていて、将来が楽しみだなと思いました。 当時は下半身の力強さはあったけど、力任せに振っているような感じでした。今よりも体が硬かったり、成長するために改善したほうがいい点はたくさんあって、パワーを生かし切れていなかった。教えたことは「取り組み方」と「考え方」。プロなので原因をしっかりと考えて取り組んでいかないといけません。なぜ打てたのか、打てなかったのか。それが分からないと先に進めない。この2つはすごく大切だと思ったので、ずっと言い続けました。 いいものを持っているけど…で終わる人は結構います。どうやって成長につなげるかは自分次第。ムネはすごく素直だから、よく話を聞いてくれる。吸収しようとする姿勢、やろうとする気持ちはすごい。毎年いい成績を残して幸せな野球人生にしてほしいですね。