【阪神カップ・生情報】アサカラキングは不振脱却へ馬具変更 斎藤誠調教師「いろいろ試すかもしれない」
[GⅡ阪神カップ=2024年12月21日(土曜)3歳上、京都競馬場・芝外1400メートル] 今年は京都で開催されるGⅡ阪神カップ。関東馬は連覇を狙うウインマーベルがいる一方、大敗や不振からの巻き返しを図るメンバーが多い。そのうちの一頭がアサカラキング(牡4・斎藤誠)だ。 20日朝、京都競馬場へ向けて出発した同馬について斎藤誠調教師は「元気がいいですし、追い切りも速い時計が出たように、やれば時計は出る馬なので。いつも通りかなと思います」と愛馬の状態を評価した。 近走は同型との兼ね合いもあり、2番手からの競馬が続いて9、6、8着。指揮官は「自分の競馬でどこまでできるかですね。相手がかなり強いのは承知なので。今までは力を出し切れていないので、そこが課題です。逃げ馬にありがちな、逃げられないとモロいといいますか…」と近況を分析する。裏を返せば、逃げる形に持ち込むことで結果は違ってくる…という見立てだ。 打開を図る今回は、馬具のチョイスを替えて臨む。「ハミをいつものハミからノーマルハミに替えたんですけど、(斎藤)新は『いいな』と言っていたので、いつもとは違う雰囲気かなと思います。今までは矯正用のハミを使っていたんですけど、そういうのも必要ないかなということで」(斎藤誠師)。矯正の必要がなくなったと受け止めれば、能力全開で変わり身の余地がありそうだ。 トレーナーは続けて「新もここ2週間ずっと(美浦に)来て、考えながら調教も乗って、デキも自分で感じているのでいろいろ試すかもしれないです。試金石ですね」と鞍上を務める愛息に全権委任の構えを見せた。昇級初戦のGⅢ阪急杯でいきなりに2着に入り、続くモルガナイトSを快勝するなど、今春はスプリント界の新星とも目された一頭。力を出し切る走りができれば、親子タッグでの重賞初Vがあってもおかしくはない。
東スポ競馬編集部