これが日本に1-6で惨敗したチームなのか。韓国を圧倒して決勝に進出したヨルダンの計り知れないポテンシャル【現地発コラム】
トレーニングパートナーのフィールドプレーヤー4選手も出場
真っ向勝負を挑み、優勝候補をねじ伏せてみせた。 現地2月6日に行なわれたアジアカップの準決勝で、ヨルダン代表が韓国代表と対戦。2-0で快勝し、初の決勝進出を決めた。 【動画】韓国代表、パスミスから痛恨の失点 サポーターの大声援を背に序盤から攻勢に出たヨルダンは、次々に相手ゴールに迫る。韓国のGKチョ・ヒョヌのファインセーブにも阻まれたものの、決定機を何度も創出した。 迎えた53分、相手のミスを衝いた攻撃からCFのヌール・アル・ナイマトが先制点を挙げると、66分にも右ウイングのムサ・アル・ターマリがドリブルで独走。左足の正確なシュートでネットを揺らしてみせた。 ヨルダンはとにかく思い切りがよく、「やり切ること」を徹底。ボールを奪うと、手数を掛けずに一気に敵陣を急襲する。とりわけアル・ナイマトとアル・ターマリのドリブルは脅威となった。 手数を掛けない分、ボールを奪われても後ろに人数が揃っているため、カウンターでピンチを招くシーンも少ない。守備時は5バック気味となる3バックで、ソン・フンミン、ファン・ヒチャン、イ・ガンインら韓国の強力攻撃陣を抑え込んだ。 球際の強さも驚異的だ。決してフィジカルは弱くはない韓国を圧倒した。 開幕3日前の1月9日、ヨルダンは日本代表と非公式の練習試合を行ない1-6で敗れていた。非公開であったため、内容は分からないが、日本は前半と後半のメンバーを総入れ替えし、トレーニングパートナーのフィールドプレーヤー4選手も出場したと森保一監督が明かしていた。 そのチームが、グループステージで日本を破ったイラクに勝ち、韓国まで破った。もはやフロックではない。このチームが持っているポテンシャルは、計り知れないものがある。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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