ソフトバンク杉山一樹が取り組む「最重要課題」 第3の決め球習得へ
ソフトバンクの杉山一樹投手(27)が、「最重要課題」の解決に向けて全力を注いでいる。 ■湯切りまで!!「普通に旨そう」今宮健太がつくるラーメン【自主トレ動画】 昨季は中継ぎとしてチーム最多タイの50試合に登板。4勝1セーブ、14ホールド、防御率1.61と、いずれもキャリアハイの好成績を残し、4年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。 今季も勝利の方程式の一角として期待されるが、昨季終了時点で本人の中にはある課題があった。「去年の(シーズン)終盤は2球種だったから、自分の中ではきついだろうなっていう想定ではいる」。杉山の持ち球は150キロ中盤の真っすぐと、鋭く落ちるフォークの2球種。昨季の終盤は追い込んでからボール球になるフォークを見送られたり、直球をカットされたりすることも多かったという。 そこで倉野信次投手コーチ(50)が、昨季終了後に「最重要課題」としてあげたのが第3球種の習得だ。同コーチは「第3の球種を持っているかいないかで、さらに上のレベルに行けるかどうかっていうのは本人も僕ら(首脳陣)も分かってること。ものにできたら、相当な武器になると思います」と強調。直球とフォーク以外に、カウントも取れ、決め球にもなる変化球の習得を杉山に要求した。 ツーシーム系のボールやスプリットなども候補に挙がる中、現在、磨き上げようとしているのがカーブだ。昨季も投じていた変化球だが、割合的にはシーズンを通して1~2%ほど。決め球としては物足りなく感じていた杉山は「勝つためには3球決め球で勝負した方がいいっていう考えにたどり着いてたから、余分な球は投げてなかった」と説明する。 入団当初はスライダーも一つの武器だったが、「真っすぐが投げられなくなるのでデメリットが大きい。唯一、(直球が)おかしくならないのがカーブ」と、最大の武器であるストレートを殺さない変化球を選んだ。倉野コーチも「新しい球種を覚えるときに自分の長所である球種がおかしくなるようだったら、その球種へのトライはやめた方がいい。何とかものにできるようにサポートしたいなと思います」と、この選択にうなずく。 「決め球で3球勝負」という考え方は今季も変わらない。「自分で操作できるのは防御率だけだから、去年よりも防御率を低くしたい」。チームの勝利を願う右腕は、3球種のウイニングショットで今季もリーグ優勝に導く。(大橋昂平) 【#OTTOソフトバンク情報】 ▼甲斐拓也の人的補償「次のズームミーティングで」小久保監督▼