「代官山落語夜咄」圓生系の『紺屋高尾』を独自に磨き上げた三遊亭兼好
映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。 【水先案内人 広瀬和生のおススメ】 「高嶺の花」の花魁に恋をした職人が、想いを遂げて夫婦になるという男のロマンを描いた『紺屋高尾』。 大正から昭和にかけて活躍した浪曲師・篠田実のレコードが大ヒットしてポピュラーになった物語で、落語では六代目三遊亭圓生が得意とした他、立川談志が講釈師の五代目一龍斎貞丈から教わり、浪曲のテイストを盛り込みながら独自の『紺屋高尾』を作り上げた。 今の落語界では『紺屋高尾』というと志の輔や談春といった談志系が目立つが、兼好は圓生系の『紺屋高尾』を独自に磨き上げて見事に自分のものにしている。この機会にぜひ兼好の『紺屋高尾』を聴いていただきたい。 <公演情報> 代官山落語夜咄 三遊亭兼好『紺屋高尾』 1月24日(水) 東京・晴れたら空に豆まいて ※配信あり ■出演 三遊亭兼好 広瀬和生(MC / トーク)