《首都高や山手線ホーム疾走ユーザーも出現!》無法走行する電動キックボードに「悪意がなさそうなのが怖い」「見るだけで嫌な気分に」
「山手線に乗っていると、サラリーマン風の男性がレンタル式の電動キックボードを抱えて電車に乗ってきたんです。さすがに周囲の乗客は引いてしまい、ただ黙って眺めているだけでしたが、本人はなんとも思っていなそうな雰囲気でした。とある駅で降りたのですが、ホーム上でも乗っていて唖然としました。同じ光景を、別の電車でも見たことがあります。自転車と同じ、くらいに勘違いしているんでしょうけど、とにかく危ない。交通ルールや、交通に関する常識を知らない人たちがアレを利用すると、僕らまで危険にさらされる。やめてほしいです」(会社員の男性) JRグループの旅客営業規則をみると、自転車については専用の袋に解体したり折りたたんで収納すれば列車内へ持ち込めると明記されている。キックボードについては特に記述がなく、今のところJR東日本が「他のお客さまにご迷惑をおかけするおそれがある場合や列車が大変混雑している場合などは、お持込みをお断りする場合があります」と表明しているように、常に混雑しているような山手線に持ち込むことは想定していないだろう。にもかかわらず、持ち込んでくるばかりかホームを疾走する利用者が出現しているというのだ。 にわかには信じられない話だったが、その後も2件、同様の情報提供があったかと思うと、SNSには実際にその「様子」を捉えた写真までアップされていた。確かに電動キックボードを抱えながら、電車に乗っていた。 「レンタル事業者のHPを確認しましたが、もちろん規約違反でしょう。でも、乗っているご本人はごく冷静で、悪気があるようには感じなかった。まあ、それが逆に怖かったですよね(笑)。そんなこと、普通はしないだろうという人が、ああいう新しいサービスが出た時には出現するんですよ」(会社員の男性)
きちんと使えば、ものすごく便利だったはず
筆者は実際に確認しようと、東京の渋谷や新宿、六本木、そして横浜市を見て回った。 電動キックボードの利用者をみると、日中はサラリーマンや観光客らしき利用者の姿が目立った。とくにこの数ヶ月で、外国人の利用者が一部で増えたことも確認した。六本木や横浜で話を聞いた外国人利用客は「英語のアプリができたから簡単に借りられた。東京や横浜などの日本の大都市を、風を切って走るのは楽しい」と答える。 彼らの感想だけを切り取れば、電動キックボードは確かに素晴らしい乗り物だ。しかし、外国人利用客のほとんどが、日本の交通ルールをしっかり理解できていない。筆者が話を聞いた外国人利用者は、筆者と別れた後に、歩道上にもかかわらず、ものすごいスピードで歩行者の間を縫うように駆け抜けていった。 さらに、多くの観光スポットを擁する横浜市内を走るタクシー運転手からも「電車持ち込み」と似たような話が聞かれた。