「コム デ ギャルソン・オム×ニューバランス」は白黒バイカラーが狙い目【東京スニーカー氏が選ぶ買うべき大人スニーカー3選】
UOMOプリント版の連載『教えて! 東京スニーカー氏』でもおなじみの小澤匡行さんが、数多の中から極私的なおすすめモデルを厳選。 【写真】ニューバランスほか…東京スニーカー氏が選ぶ買うべき大人スニーカーをもっと見る
COMME des GARÇONS HOMME×New Balance|1906R
「ニューバランスの1906Rのハイテクモデルは若い世代よりも、意外とUOMO世代が履いているようです。クラシックなニューバランスを履き続けてきた世代だからこそ、このメッシュやTPUパーツの感じが新鮮に見えるんでしょう。こういうものをフューチャリスティックに履きこなせばいいなと思っていたら、コム デ ギャルソン・オムから白×黒配色が出ると聞いて。トリプルブラックもありますが、ここは逆張りで行くつもり。普遍的な白と黒の2色ですが、使い方が独特なんです。この2色だけでギャルソンらしさを表現できる面白さというは、ほかのスニーカーメーカーとのコラボレーションでも感じています」(小澤)
THE ROW|OWEN RUNNER
「ザ・ロウの定番“オーウェン ランナー”の新色です。ミニマルが魅力のザ・ロウが、こういうスニーカーをつくっているのはとても合点がいきます。ナイロンの素材感がすごく有機的で、アッパーのサイドに自然にできるシワの凹みもすごくいい。70年代のランニングシューズを彷彿とさせるデザインも好印象です。僕のラグジュアリーブランドのスニーカー所有率は、全体の1割にも満たないですが、スニーカー好きなら一足ぐらいはメゾンのものを持っておくと、価値観が変わっていいと思います。例えばこの配色のように、スポーツメーカーにはない魅力に気づけたり、偏差値が高まるんですよね」(小澤)
Bottega Veneta|VULCAN SNEAKER
「レトロスニーカーの王道的デザインへのオマージュかと思っていたら、19世紀後半のテニスシューズが着想源になっているそうです。アッパーのステッチの入り方など、ディテールにバッグっぽさを感じるのは僕だけでしょうか? 光沢のあるカーフスキンの質感もいいし、つくりも素晴らしい。アウトソールがイントレチャートだったり、プルタブの裏にパラキートをあしらっていたりするのも気が利いています。トウの先端に小さくロゴの刻印がありますが、このご時世、ロゴで勝負していないところに好感が持てます」(小澤) 小澤匡行 「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。