６月１２日、イスラム組織ハマスは、バイデン米大統領が公表したパレスチナ自治区ガザの新停戦案について、恒久的な停戦とイスラエル軍の撤退に関する保証を米政府に対して要望している。エジプトの安全保障関係者２人が明らかにした。写真はハマス幹部のオサマ・ハムダン氏。レバノン・ベイルートで４日撮影（２０２４年　ロイター/Mohamed Azakir）

Ahmed Mohamed Hassan　Andrew Mills [１２日 ロイター] - イスラム組織ハマスは、バイデン米大統領が公表したパレスチナ自治区ガザの新停戦案について、恒久的な停戦とイスラエル軍の撤退に関する保証を米政府に対して要望している。エジプトの安全保障関係者２人が明らかにした。 ハマスとイスラエルの仲介をしているエジプト、カタール両国によると、ハマスはこの新停戦案に回答を寄せた。 この案では、２段階に分けてイスラエル人の人質一部解放とイスラエル軍のガザからの撤退、イスラエルが拘束しているパレスチナ人の釈放が実行され、最後にガザの復興に伴って、残るイスラエル人の人質が自由になる。 米政府は、イスラエル側が受け入れたと説明しているが、イスラエル政府は同案について公式の場で言及していない。 一方エジプトの安全保障関係者や別の事情に詳しい関係者は、ハマスが懸念しているのは、現行案では６週間の休戦と一部人質解放を行う第１段階から、恒久的な停戦とイスラエル軍撤退を定めた第２段階に移行する明確な保証が提供されていない点だと述べた。 エジプトの安全保障関係者は、ハマスが求めている保証を巡り、エジプトが米国と接触していると述べた。