末尾「0110」警察なりすましに注意を　松山で詐欺予兆電話（愛媛）

　全国の警察で使用されている末尾「0110」の電話番号を表示させ、警察官になりすまして現金をだまし取ろうとする詐欺の予兆電話が25日、愛媛県松山市内で確認されたとして、県警が注意喚起している。組織犯罪対策課は「警察官を名乗っていてもお金の話になれば詐欺を疑い、相手が名乗った警察署にかけ直して確認するなどの対応をしてほしい」と呼びかけている。 　組対課によると25日午前、松山市の50代男性の携帯電話に、国際電話であることを示す「＋」から始まり、末尾が「0110」の番号から着信があった。電話の男が警視庁捜査2課をかたり「事件について伺いたい。鹿児島に心当たりはあるか」などと言ってきたため、男性が折り返しかけると伝えると電話は切れ、被害はなかった。 　県内でも県警本部やほとんどの警察署の代表番号の末尾が「0110」となっており、同課は犯人グループがこうした仕組みを悪用していると指摘。男性にかかってきた電話について、警察官や検察官を装う人物が登場し、優先調査を名目に現金の振り込みなどを求めてくる詐欺に発展する可能性があったとした。捜査機関が調査名目で現金を要求することはなく「お金の話になれば電話を切り、警察や家族に相談を」と強調している。