「103万円の壁」協議 わずか10分で打ち切り 国民民主党が“激怒”
日テレNEWS NNN
いわゆる「103万円の壁」をどこまで引き上げるか、自民・公明・国民民主の3党が協議を続けていますが、17日に行われた6度目の協議は、わずか10分で打ち切りとなりました。 ◇ “103万円の壁”の引き上げをめぐり、17日に行われた自民・公明・国民民主による「6度目の協議」。 口をへの字に曲げ、険しい表情をしていたのは、国民民主党の古川税調会長です。先月、初めての協議の際には、柔和な表情を見せていましたが、変化の理由とみられるのが、13日に行われた協議の内容です。
与党側が“壁”について、所得税の基礎控除などを123万円まで引き上げることを提案。国民民主党が求めている178万円とは、差があるものでした。これに古川税調会長は、ゴルフにたとえて不満を口に。 国民民主党 古川税調会長 「このままだと日が暮れて、ボールがグリーンに届く前にゲームセット」 “グリーン”とは、ゴルフで最後にボールを入れるカップがあるエリア。「与党側の提案はそこまで届いていない」としました。 こうした中、17日に6度目の協議を迎えました。予定されていた時間は1時間でしたが、わずか10分ほどで終了。その理由について…。 自民党 宮沢税調会長 「古川税調会長からですね、『今回は新たな提案はありますか』。こういう話があったものですから。グリーンがどこにあるのかわからないものだから、交渉ができるようになるグリーンがどこにあるのか、教えてくださいと申し上げた」 折り合える点がどのあたりにあるのか、目標を示すよう求めたといいます。しかし…。 自民党 宮沢税調会長 「『新たな提案がないのであればこれ以上協議はできません』。お帰りになった」 与党の求めに国民民主党は応じることなく退出し、急きょ、打ち切りとなったのです。 ◇ 夕方、国民民主党内で報告されると、出席していた玉木代表(役職停止中)から怒りの声が。
古川税調会長 「先方からは『グリーンがどの辺かわからないから提案のしようがない』と…」 玉木代表(役職停止中) 「なんだよそれは。グリーン(目標)は178万円だよ!」 17日夜、石破首相は…。 石破首相 「我々として引き続き協議をお願いしたいと思っていますし、対応には誠意をもって臨みたいと思っている」 自民党側からは、国民民主党側が歩み寄ってくれば「123万からあげる用意はある」との声も出ていて、神経戦が続いています。 (12月17日放送『news zero』より)