富山大付属病院の性別不合治療、一部手術を保険適用
富山大付属病院(富山市杉谷、林篤志院長)は、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの研究を推進する「日本GI(性別不合)学会」の認定施設に認められたことを受け、1日に同病院で記者会見を開き、これまでの症例や今後の治療の保険適用などについて説明した。 同病院は2021年に、性別不合の当事者に対する外科治療を行う施設「ジェンダーセンター」を設置。3年間で、北陸地方を中心とした当事者20人に乳房切除術や性別適合手術などの治療を行い、同学会の認定基準を満たした。1日から、ホルモン治療を行っていない当事者に限り、一部の手術に保険が適用される。 記者会見で佐武利彦ジェンダーセンター長は、保険適用されることで費用負担などで当事者のメリットは大きいとし、「今後はさらに治療件数が増えていくと思うので、さらに安全に手術できる環境を整えていきたい」と話した。