桜前線、津軽海峡を渡る 松前町が開花宣言 平年より11日早く
桜前線が津軽海峡を渡って、北海道へ上陸した。北海道側の松前町は16日、桜の開花を宣言した。町内には気象庁の標本木はなく、町が独自に開花宣言をしている。平年より11日早く、昨年より5日遅かった。 【写真】松前城資料館の入り口前にあるソメイヨシノの標準木はかれんな花をつけた=2024年4月16日午後0時31分、北海道松前町松城、野田一郎撮影 この日朝、松前公園の「標準木」のソメイヨシノが3輪の花をつけているのを町職員が確認。日中に温度が上がり、午前11時までに5輪以上咲いたと判断した。 札幌市の工藤恵子さん(73)と天池悦子さん(70)はそれぞれの夫と一緒に訪れた。「函館ではまだ開花していなかったが、松前なら咲いているかもしれないと思って来ました」 町によると、公園一帯には自生の桜を含めて早咲きから遅咲きまで250品種、約1万本があり、5月中旬まで見頃が続く。20日から「松前さくらまつり」が始まる。 日本気象協会は道内各地の開花日を、函館市21日、札幌市23日、帯広市25日、旭川市5月1日、釧路市同8日、根室市同11日などと予想している。(野田一郎)
朝日新聞社