（写真：TSCテレビせとうち）

幅広い業界で人手不足が深刻化する中、退官予定の自衛官が引く手あまたになっているようです。 ９月１７日、岡山市内で退官予定の自衛官を対象にした合同企業説明会が開かれ、過去最多の４６社が参加しました。 合同企業説明会は自衛隊援護協会広島支部の主催で毎年開かれているもので、今年は岡山県内の企業などから過去最多の１３０社の応募があり、うち自衛官の関心の高かった４６社が選ばれ参加しました。 自衛官の定年は一般の公務員より早く、５０代半ばで退官する「若年定年制」と２０代から３０代半ばで任期満了となる「任期制」があり、この日はそれぞれの制度の下、退職を控えた２１歳から５５歳までの自衛官２０人が参加し、各企業のブースを回り、仕事内容や待遇について説明を受けていました。 退官自衛官が注目されている理由の１つが、いわゆる２０２４年問題。今年４月から運輸・建設業界で時間外労働の上限規制が設けられ、人手不足が深刻になっていることです。会場にも運輸・建設業界からの参加が目立ちました。 自衛官の多くが大型自動車免許を持っているなど、運輸業界からは”即戦力”として期待する声も聞かれました。