金大、加賀市に研究拠点 10月、観光・医療で連携事業
●起業や産業振興後押し 金大が10月、加賀市内にサテライトキャンパスと研究拠点を開設することが6日、関係者への取材で分かった。同大と市が観光と医療を融合させる連携プロジェクトに乗りだすのに合わせ、拠点として活用する。いずれも市イノベーションセンターに設置し、演習を通じた学生プロジェクトの事業化や起業、地元産業の振興につなげる。 文理の枠を超えて学ぶ「融合学域」のサテライトキャンパスと、観光に関わる行動やサービスなどを解析する「金大先端観光科学研究所」の拠点を設ける。同学域のプロジェクト演習やフィールド研究の中核として機能させる。 金大と加賀市は昨年1月、地域課題への迅速かつ適切な対応や、地域を担う人材育成などを目的に包括連携協定を締結しており、新拠点を生かして取り組みを加速させる。 同市は昨年3月、北陸三県で唯一の国家戦略特区に認定されており、大胆な規制、制度の緩和が可能となっている。市イノベーションセンターは産業人材の育成、産業の高度化・集積を図る目的で、同市大聖寺八間道のかが交流プラザさくら3階に開設された。