【カペラS】「前走5着以内×距離短縮」が単勝回収率255% 血統から適性高いメタマックスが3連勝なるか
血統解説:パウオレ、メタマックス
・パウオレ 日本での牝祖は母エイシンピカデリー。母の産駒では全姉ララシャルロットがJRAで1勝を挙げたくらいで繁殖成績が優秀なわけではない。ただ祖母のLady's Laughterは現役時に米GⅢのガーデニアHで3着。同じファミリーにはフラワーボウルインビテーションH(GⅠ・芝10F)勝ち馬のChelsey Flowerがいてそれなりに活力のあるファミリーだ。 エイシンピカデリーがDanzigの2×4という積極的なインブリードを持っており、本馬の母系はかなりスピード性能が高い。父ヘニーヒューズはパワーも持っている馬だから、ダートスプリンターとしてはバランスの良い血統構成だ。中山ダート1200mは【3-1-0-0】とオール連対中で適性も高い。現状除外対象になっているが、オーロラテソーロなど地方重賞との両にらみをしている馬が多いため、出走が叶う可能性はある。 ・メタマックス 外国産馬で、伯父にあたるSeeking Daylight(父Seeking the Gold)が現役時にブルックリンH(GⅡ・ダ9F)を勝利している。目立つクロスは持ち合わせていないが、母系も米国血統でダート色が強く、父がInto Mischiefの牡馬だからダートのマイル以下に特化したタイプといえるだろう。 前走の銀嶺Sを逃げ切って2連勝としたが、先行、差しの競馬もできるタイプで無理に主張する必要はない。パワーも兼ね備えた血統で中山の急坂も苦にしないところから、激流になりやすいカペラSは適性に合っていそうだ。行きたい馬を行かせて自分のペースに持ち込めば3連勝の可能性も十分にあるだろう。
Cアナライズではメタマックスを推奨
今回はメタマックスを推奨する。好走データの「距離短縮で前走5着以内」に該当しており、中山ダート1200mや激流となりやすいカペラSへの適性も高いことが推奨理由だ。また、大型馬の叩き2戦目で上積みも大きい。相手としては出走してくるなら、という条件付きだが、オーロラテソーロ。前走の敗因が明確で、今回のコースもこなせそう。人気もなさそうで妙味も十分だ。 出走できた場合、人気する可能性が高いパウオレ。こちらは中山巧者だが、カペラSは差し有利になりやすいという点が不安要素だ。逃げ、先行での押し切る競馬しかできないタイプなので足元をすくわれる可能性は十分にある。 【ライタープロフィール】 貴シンジ 競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか「競馬王」など商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
貴シンジ