アンドルー王子、中国のスパイとの関係が発覚 チャールズ国王は王子をクリスマスミサから締め出しか
性犯罪者ジェフリー・エプスタイン(写真右)との交友関係で批判を浴び、公務を引退中のアンドルー王子(写真左)。今度は中国のスパイと関係があったことが明らかになった。新聞「ロンドンタイムズ」などが報じている。 【写真】チャールズ国王とアン王女の、心温まるロイヤル兄妹ショット
昨年3月、ある中国人が国家の安全保障を理由にイギリスへの入国を禁じられた。名前は明かされていないが、同紙によると50歳の男性。入国管理局は特別調査の結果、この男性が中国共産党員で情報収集を行う統一戦線工作部で働いていたことを突き止めた。男性は入国禁止を不服として裁判を起こしていたが、先週それが却下された。
同紙によると、アンドルー王子はこの男性を自分のビジネスアドバイザーに起用。王室の最高レベルにも接触させると約束していたという。王子は2020年に行われた自分の誕生日パーティーにも彼を招待、自分の代わりに中国で投資先を探してくれるように言っていた。またこの男性をウィンザー城にも招待したこともある。男性の電子機器には王子の他のアドバイザーからのメッセージが保存されていたが、そこには「王子のもっとも親しい内輪を除けば、王子の人間関係のツリーの頂点にいるのはあなただ」と書かれていたという。同紙を始めとするイギリスマスコミは、これを「国家安全保障に対する明らかに重大な違反行為」と批判している。
王室専門家たちはチャールズ国王もこれに対応しなくてはならなくなるのではないかと見ている。専門家のジェニー・ボンドは新聞「ミラー」に「君主制のためにも王子はサンドリンガムハウスを離れ、人目に触れないところでクリスマスを過ごすべきだ」とコメント。クリスマスには国王の私邸サンドリンガムハウスにロイヤルファミリーが集合、クリスマス当日の朝にはみんなで教会のミサに出席する。教会まで歩いて移動する様子が毎年注目を集めるが、アンドリュー王子の参加を国王が禁じるのではないかと匂わせている。
ボンドは「王子はロイヤルファミリーに繰り返し恥をかかせる存在」になっていると語っている。ちなみに王子は昨年のクリスマスにはミサに出席。教会の周りに集まったロイヤルファンの前にも姿を見せ、冷ややかな反応を浴びていた(写真)。今年のクリスマスまであと約1週間。国王が何らかの対応策を取るのか、注目が集まっている。