スーツアクター・高田将司、1人5役の『キングオージャーVSドンブラザーズ』は「僕の全て」 生身で出演の目標も明かす
■『キョウリュウジャー』キャストとの思い出話 生身で出演の目標は?
――『ドンブラザーズ』では一方でゼンカイザーブラックも担当しました。 【高田】その前のゼンカイザーと真逆と考えたら何もしないっていうがテーマだったと思ったので。もう何にもしないようにしました。 ――ゼンカイザーブラックで好きなのはオペシーンです。 【高田】加藤組(加藤弘之監督)ですね。もう加藤監督と僕は、もう癒着があるので(笑)。加藤さんの組だと、だいたい僕が生きるシーンが多い、というか僕が何かイレギュラーなことやってるんで。それこそ警官とか兵士もそうですし。オペシーンも監督のおふざけです(笑)。でも楽しかったです。普段、セットにしかいないからなかなか現場で(駒木根)葵汰と合わなかったので。久々にずっと一緒に病院のセットにいた。気楽で良かったです。 ――小道具も最高でした(笑)。 【高田】よくわからないビカビカ光る棒とかね(笑)。小道具さんが、わざわざ作ってくださったんです。ボールペンの外側だけを使って、中に電飾入れていて。すごいなと思いました(笑)。 ――そんな『ドンブラザーズ』の集大成となります。 【高田】集大成ですよ!この『キングオージャーVSドンブラザーズ』は、もう本当に僕の全てが詰まってます!モーションの苦労やらアクションもやって、顔も出ていて。すごいですよ!加藤さんに詰め込まれました(笑)。これ、ちゃんと書いといてください(笑)。 ――苦労したシーンは? 【高田】大変なことはそんなになかったですね。兵士と警察官で同じ顔のやつが2回出るっていう面白さを皆さんに感じていただければ。たぶん高田将司という人を知らないと楽しめないかもしれないんですけど、ぜひ楽しんでいただきたいなと思います。 ――『キョウリュウジャー』は高田さんにとって初のレギュラーでヒーローをやった作品になります。 【高田】本当に奇跡だと思います。プロデューサーも大森敬仁さんっていうのがあったと思うんですけど。久しぶりにキョウリュウブルーもやれて、すごく楽しかったです。役者のみんなにも会えましたし。 ――『キョウリュウジャー』キャストの皆さんと、どんな会話をされましたか? 【高田】『キョウリュウジャー』チームとは「そういえば10年前こうだったよね」みたいな話をずっとしてる感じでした。昔の思い出話みたいなのをよくしてました。でも、1番言われたのは「スタッフ、全然変わってないね」と塩野瑛久くんが言ってました。でも、キャストのみんなも見た目含めて、本当に変わってなかったですよね。びっくりしちゃいました。ノブハルも変わってなかった(笑)。 ――金城大和さんは『仮面ライダーギーツ』に出演した際にカッコよくなっていましたが、『キョウリュウジャー』では相変わらずでしたね(笑)。 【高田】スゴいですよ!『ギーツ』では、ちょっとカッコいいおじさんみたいな感じだったんですけど、『キョウリュウジャー』では元のちゃらんぽらんなおじさんとして出てきたからスゴいですよ!さすがでした。 ――最近は、スーツアクターさんにも脚光が集まっているように感じます。高田さんはご自身で感じることは? 【高田】まずこういう取材があることですね。注目してもらえるのかなっていう点ですかね。SNSでも応援してくれている人が増えているのかなと思います。 ――『鳥人戦隊ジェットマン』で結城凱を刺したのがブラックコンドルのスーツアクターだった大藤直樹さんだったことが印象に残っています。高田さんも顔出し出演することで、今の子どもたちも高田さんというスーツアクターさんがいることに気付くかもしれませんね。 【高田】それはあると思います。『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の時に感じました。子どものころの圭一郎の憧れた警察官をやらさせてもらった。たぶん、それはすごく意味のあるキャスティングだったと思います。あれも加藤組でしたね(笑)。 ――今後も高田さんの顔出しを期待する声も多いと思います(笑)。 【高田】『ブンブンジャー』も6話で出ました(笑)。ブンブラック/阿久瀬錠の先輩の警察官の役で。役柄的に今後も出ると踏んでます(笑)。しかも『ドンブラザーズ』の時の役と同じ名前の「朝田先輩」って呼ばれたんで。なので、朝田は『ドンブラザーズ』の王苦市から『ブンブンジャー』の街に移動になったみたいな感じです(笑)。なので、朝田刑輔は『ブンブンジャー』の世界で活躍すると思うで、ぜひよろしくお願いします! ――ほかに演じてみたい役はありますか? 【高田】何がいいですかね?でも、ずっと警察官役がいいですかね。ここまで来たらもう一生、公務員役でこすっていきます(笑)。たぶん兵士マサシも国に仕えているので公務員でしょうし(笑)。なので、僕はずっとこのまま東映作品に公務員として出て、最終的に『相棒』とか『特捜9』の刑事モノに出れるように頑張りたいと思います!(笑) ――改めて『キングオージャーVSドンブラザーズ』『キングオージャーVSキョウリュウジャー』の魅力を教えてください。 【高田】『キングオージャーVSドンブラザーズ』は僕が1人5役やって毎日撮影に参加してます(笑)。もはや『キングオージャーVSドンブラザーズwith高田将司』という作品になっているのは、声を大にして言っておきます(笑)。警察官から兵士への移り変わりを、ぜひ楽しみにしていただければ。『キングオージャーVSキョウリュウジャー』も僕だけヒーローを2役やらせてもらっています。もちろん、その違いも見ていただきたいです。スパイダークモノスとして、この1年やってきたちょっとカッコいい、高貴な感じの雰囲気と、キョウリュウブルーのオヤジギャグおとぼけおじさんのアクションの違いをぜひ見ていただきたいです。『キョウリュウジャー』は、もう10年経ってますけど、役者も、(キョウリュウゴールド役の)大藤さんは合流できなかったですけどスーツアクターも当時のまま。10年経っても変わらない良さを見ていただきたいなとは思います。