１０月１８日に宇都宮市で、自転車で下校途中の高校生と車が衝突する事故が起きたことを受け、警察などは２５日、事故現場近くで高校生たちに街頭指導を行いました。 「自転車は左側通行で、広がって走らないようにお願いします。この先には一時停止があるから止まってね。気をつけてね」 ２５日午後３時半ごろ、宇都宮市桜にある桜小学校近くの交差点では、自転車で下校途中の高校生を中心に街頭指導が行われました。警察官や高校生などおよそ１０人が参加し、高校生たちにチラシを配って交通ルールを守ることやヘルメットの着用を呼びかけました。 街頭指導が行われたこの交差点では、１０月１８日の同じ時間帯に、軽ワゴン車と自転車が出合い頭に衝突し、自転車に乗っていた１７歳の女子高校生が意識不明になる事故が発生しました。現場はカーブミラーがついている信号機がない交差点で、一方に「止まれ」の標識があります。 警察官などは高校生たちに一時停止を徹底することや、左右をしっかり確認してから渡るようにすることなど、事故防止と自分の命を守る行動をするよう呼びかけていました。 街頭指導に参加した、自転車で通学している作新学院高校３年相子大誠さんは、「ここで大きな事故があったと聞いたので、交通ルールを守っていきたいと思いました」と話しました。 宇都宮中央警察署の交通総務課・宮田亜衣子課長は、11月から道路交通法改正で、自転車運転中のながらスマホや酒気帯び運転が厳罰化されることに触れ、「ながらスマホの禁止、自転車のヘルメットの着用促進や、交差点での一時停止、信号の順守など基本的な交通ルールについてよく守るようお願いします」と注意を呼びかけました。