ジェーン・カンピオン監督による不朽の名作が、30年の時を超えて美しい映像で蘇る 映画『ピアノ・レッスン 4K デジタルリマスター』
第66回アカデミー賞主演女優賞・助演女優賞・脚本賞受賞、第46回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞をはじめ、世界中の映画賞を受賞し多くの喝采を浴びた、映画『ピアノ・レッスン』が、この度、日本での公開から30年の時を経て4Kデジタルリマスターとして蘇る。 19世紀半ば。 エイダ(ホリー・ハンター)はニュージーランド入植者のスチュアート(サム・ニール)に嫁ぐため、娘フロラ(アンナ・パキン)と1台のピアノとともに スコットランドからやって来る。「6歳で話すことをやめた」彼女にとって自分の感情を表現できるピアノは大切なものだったが、スチュアートは重いピアノを浜辺に置き去りにし、白人でありながらマオリ族の入れ墨を顔に入れた男・ベインズ(ハーヴェイ・カイテル)の土地と交換してしまう。エイダに興味を抱いたベインズは、自分に演奏を教えるならピアノを返すと彼女に提案。仕方なく受け入れるエイダだったが、レッスンを重ねるうちに彼女も思わぬ感情を抱き始める。 監督は、2021年に『パワー・オブ・ザ・ドック』でアカデミー賞監督賞2度目のノミネートを果たしたジェーン・カンピオン。世界的に注目される女性監督が少なかった時代から現在に至るまで第一線で活躍を続け、多くの監督たちに影響を与え続けてきた。 エイダを演じたホリー・ハンターは、言葉を発しない難解な役柄を見事に演じたうえ、自らピアノを演奏し、カンヌ国際映画祭女優賞、アカデミー賞主演女優賞を獲得。また、娘フロラを演じた当時11歳だったアンナ・パキンも映画初出演ながらアカデミー賞助演女優賞を獲得した。 さらに、夫のいるエイダに惹かれていくべインズを演じるのは『タクシードライバー』『レザボア・ドックス』、近年では『アイリッシュマン』などに出演するハーヴェイ・カイテル。音楽を担当するのは、本作で世界的名声を決定的なものにした、マイケル・ナイマン。 映画『ピアノ・レッスン 4K デジタルリマスター』は、2024年3⽉22⽇(⾦)より全国ロードショー。
otocoto編集部
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