行事で飛来、そのまま5カ月留め置き 駐屯地のオスプレイやっと飛行
陸上自衛隊目達原駐屯地(佐賀県吉野ケ里町など)に留め置かれているオスプレイ1機が19日、飛行を再開した。同日午前10時半前、オスプレイは滑走路上で浮上。駐屯地から東の方に飛んでいき、1時間ほどで戻ってくる様子が確認できた。陸自は20日にも高遊原分屯地(熊本県)に移動させ、その後、暫定配備されている木更津駐屯地(千葉県)に戻す方針。 【写真】陸上自衛隊目達原駐屯地の滑走路上で飛ぶオスプレイ=2024年4月19日午前10時29分、同駐屯地、岡田将平撮影 このオスプレイは、目達原駐屯地の行事にあわせて昨年11月に飛来。鹿児島県で同月に起きた米軍オスプレイの墜落事故を受け、駐屯地に置かれたままだった。 九州防衛局は、19日以降に駐屯地や筑後川の周辺を飛行し、20日以降に高遊原分屯地に移動すると県などに伝えていた。 駐屯地前では、20~30人ほどが「オスプレイを飛ばすな」などと抗議の声を上げた。 木更津駐屯地への暫定配備の期限は来年7月で、県内では、佐賀空港(佐賀市)への移駐に向け、駐屯地の工事が進んでいる。(岡田将平)
朝日新聞社