【昭和車に現代エンジンを移植!】カローラバンをハイパワー&高性能化するカラクリとは?
スイフトエンジン移植の かっとびカロバン!! このクリーム色のカロバンの物語は、オーナーがダディモーターワークスに車両を持ち込んだことからスタート。 【画像9枚】ボンネット内のM16Aエンジンなど、やれボディに隠すスリーパーっぷり。4連スロットルはAE111用をワンオフで製作したアダプターを介して接続。各気筒から負圧を集めるタンクとアイドルコントロール用タンクを設置する 当初はディーゼルエンジンだったカロバンに、3S-GE、もしくは4AGをスワップしたいとのオーダーだった。 愛知県でエンジンスワップやアップデートカスタムを得意とするダディモーターワークスは、ちょうど時を同じくして、それらエンジンに変わる新しいドナーを探していた。 特に5バルブ4AGは、走行距離の少ないエンジンが枯渇していることもあり、価格も高騰している背景があるためだ。 こうしてたどり着いた結論が、スイフトスポーツに搭載されているNA1.6ℓのM16A型の採用だった。 「M16Aは、そもそもFF用なので横置きなんですが、縦置きした際にジムニーのトランスミッションがピッタリなんです。どちらも簡単に入手することができ、パーツも豊富にそろうので、ドナーとしては最適なんです」とはダディモーターワークス尾頭代表。 さらに、ノーマルで136馬力程度を発生するユニットは、4連スロットル&フルコン制御でさらに武装! 推定140馬力オーバーとなる心臓は、カロバンを快適に走らせるには十分なパワートレインだ。 加えてこのクルマは、AE86用のリアアクスルを使ってリアをディスク化。 また、フロントはメンバーごとAE86用に交換。 電動パワステ化したステアリングは、ラック&ピニオン化も同時に果たしている。 こうしてこのカロバンは、オリジナルのディーゼルエンジンの3倍近いパワーと、エアコンなどの快適装備を手に入れた。 昭和の匂いが残るクリーム色のボディはそのままに、快適にクルーズ可能なスリーパーとなったのだ。 『カスタムCAR』2019年5月号掲載 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
カスタムCAR編集部