巨人・阿部監督、一回の采配は「送れば良かったと言われたらそれまでなんだけど。彼(立岡)の技術を信頼して」
(セ・リーグ、巨人2―4ヤクルト、9回戦、ヤクルト5勝4敗、21日、東京D)巨人は小刻みに失点し、九回に2点を返したが時すでに遅かった。連勝は2で止まり、リーグ戦は黒星で再スタート。阿部慎之助監督(45)は敗戦を振り返った後、試合前に選手たちにかけた言葉を明かした。 【写真】試合前練習で話をする巨人・立岡宗一郎とヤクルト・村上宗隆 「1試合、1試合、全員がヒーローになるチャンスがある。そう思って、日々新たに毎日頑張ってくれ、と。(開幕から)60試合にくらいになると、また野球か、また野球かと慣れてきちゃう。慣れたら勝てないよと言った」 一回に1点を先制され、その裏の攻撃。先頭の丸が二塁打。この日2番に起用した立岡にはバントではなく打たせたが、左飛で走者を進められず。指揮官は「普通に送れば良かったと言われたらそれまでなんだけど。彼の技術だったり、そういうのを信頼してね。繫いでほしかった」と振り返った。立岡はチーム打撃や俊足が持ち味で〝野球脳〟が光るベテランだが、今回は裏目に出た。 その後もヤクルトの先発・吉村を攻略できず、八回途中4安打無失点の好投を許した。阿部監督は「前回の対戦でも手こずったんですけどね。次に当たるときはしっかり対策をしていかないといけない」と悔やんだ。 一方、6回6安打3失点(3四球)で4敗目の戸郷には「あまり(調子が)いいようには見えなかったけど、何とか最少失点で頑張ってくれた。先に点をあげてしまうとなかなか厳しくなってしまう。そういうプレッシャーの中で投げなきゃいけないのは大変ですけど、なんとか先取点をあげないように、こっちが先取点を取れるようにすることだと思います」と評価した。