ドラえもんポスト引っ越し 高岡駅、1階から2階改札前に 「場所分からない」の声受け
高岡駅ビル「クルン高岡」1階に設置されていたドラえもんポストが16日、2階の改札前の南北自由通路に移設された。投函(とうかん)したい人から「場所が分からない」との問い合わせがあり、高岡市がより人の目に触れる所を選んだ。9月29日に長年ドラえもんの声優を務めた大山のぶ代さんが亡くなったことを受け、アニメ作品へのファンの関心が高まっており、さらに注目を集めそうだ。 16日は、作者である藤子・F・不二雄さんの地元にある同市高陵小の3、4年生9人が両親や親族らに宛てたはがきをポストに投函(とうかん)した。東京に住むいとこにはがきを送った4年生の塚本サンドラさん(10)は「ドラえもんが好きなので喜んでもらえると思う。今度からはこのポストを使いたい」と笑顔を見せた。 ●投函した郵便物にドラえもんの消印 高岡銅器製のドラえもんポストは2013年に藤子Fさんの生誕80年を記念して制作され、14年からクルン高岡に設置されている。投函した郵便物にはドラえもんの消印が押印される。市によると、これまで1日約50通の利用はあったものの「ポストはどこにあるのか」との問い合わせが寄せられ、多くの通勤通学者らが利用する通路への「お引っ越し」を決めた。 高岡市文化国際課の担当者は「ポストの利用を通じて、原作者の藤子さんの高岡での生い立ちや、アニメについて思いをはせてもらえればうれしい」と話した。