議会解散のリコール「不成立」 山梨・道志村の住民投票
2021年7月の山梨県道志村長選を巡る長田富也村長の親族らの公選法違反事件が起きた同村で、村議会解散の賛否を問う住民投票が4日投開票され、反対過半数でリコールは成立しなかった。村選挙管理委員会によると、投票率は期日前を合わせて84.63%で、当日有権者数は1366人。 住民投票の告示期間中、解散請求を主導した住民団体が賛同を呼びかけたのに対し、反対派は村政の停滞を招くとして慎重な対応を求めた。 21年の村長選で長田氏は、新人に11票差で競り勝ち3選を果たした。その際、村長の親族や支援者ら6人が村の居住実態を伴わないのに票を投じたなどとして、公選法違反(詐偽投票)容疑などで書類送検。うち4人が略式起訴され、罰金の略式命令を受けた。 住民団体は当初、長田氏の解職請求を目指し、署名者の個人情報保護を求める請願書を村議会へ提出。不採択を受け、村議会解散請求へ転じた。