ローソン、「加盟店を最重要視」から踏み出す次のステップ
本格的な回復には、日販の向上が欠かせない(撮影:今井康一)
「コストを削って加盟店利益を伸ばしてきたが、それももう限界。売り上げを伸ばしていかないといけない」――。 4月中旬に発表されたローソン(2651)の前2022年2月期決算は売上高6983億7100万円(前期比4.9%増)、営業利益470億9600万円(同15.2%増)と、増収増益での着地となった。 が、業績を引っ張ったのはあくまでチケット販売や映画館運営などのエンターテインメント事業。営業利益の6割を占める同社の柱である国内コンビニ事業に限れば、営業利益は284億円と、前期比1.2%の減益だった。コロナ禍前の2020年2月期に比べれば、4割減の水準に沈んだままだ。 前期、同社はフランチャイズ加盟店のコスト削減策に力を入れてきた一方、肝心の日販を向上させる施策では後手に回ってきた。日販回復の遅れが足を引っ張る格好となったのだ。同社の竹増貞信社長は、冒頭のように反省の弁を口にする。
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中野 大樹