いま売れまくっている「防犯カメラ」。Amazonのセールで3台まとめて買って設置してみた
“Tapo”アプリの操作性がとても優秀
では使い勝手もチェックしていきましょう。 すべての操作で用いる“Tapo”アプリは出来が良く、カスタマイズ機能も豊富。家族全員の複数台のスマホ・タブレットから視聴でき、シンプルにアプリ画面からカメラを選択してのライブ視聴も簡単。 まずはカメラとしての画質は、「Tapo C320WS」設置時の初期設定は720p画質になっていますが、アプリから2K QHD(2560×1440)に変更可能です。正直、720pでも防犯カメラとして十分キレイですが、小さく写った人の顔まで識別するなどを考えると、高画質であるに越したことはありません。 そして気になるのが夜間の画質です。「Tapo C320WS」は夜間もフルカラー撮影可能な“スターライトカラーナイトビジョン”を搭載。ちなみに安価な機種は赤外線によるモノクロのナイトビジョン対応です。今回の設置箇所はすべて門灯やセンサーライトがあるのでカラーの機種を選んだわけですが、期待通りに夜間でも画質は十分でした。 なお、屋内から屋外を“ガラス越し”で撮影を考えている場合は要注意。夜間は室内側が明るいと照明がガラスに映り込み、屋外はほぼ撮影できません。今回はカメラをブラインドの裏側に設置して対処しましたが、同じようにカメラの背後や周辺を遮蔽物で囲めば実用できる映像になりそうです。 防犯カメラの機能としては、AIベースの動作検知機能が重要です。「Tapo C320WS」は“人の動き”に対して優先的に反応する仕組みになっていて、車両や動物の検知も設定でき、通知も可能。録画については初期設定では、動きを検知した時のみ録画して残してくれます。この振り返りは“Tapo”アプリのタイムラインで簡単に確認できます。 これらを踏まえたうえで、使い方は設置場所次第ですが、普段まず人が入らない場所の防犯ならスマホにリアルタイム通知、庭や玄関など人の出入りがある場所はログを見て後で録画を確認する使い方が良さそうです。アプリのUIも過去のアクティビティを確認しやすく作られています。 半ば衝動買いでTP-Link「Tapo C320WS」を購入しましたが、1台7000円以下、3台で2万円程度のリーズナブルな価格で、満足できる防犯環境を構築できました。 設置と検証にあたって自宅の周りで作業をしていたところ、通りすがりのご近所さんから「防犯カメラって簡単に付けられるものなの?」「いくらくらいで買えるの?」「私でも使える?」と質問を受けて、世間の防犯意識の高まりを実感しました。 “防犯”、つまり事件を未然に防ぐ目的では「防犯カメラを設置している」と知らしめて、犯行を思いとどまらせることが重要。「防犯カメラ作動中」のシールがAmazon等で安価に売られているので、一緒に購入しておくと良さそうですね。
<取材・文/折原一也>