【地方競馬】吉原寛人騎手が重賞地方全場制覇 姫路の兵庫ユースカップVで達成
「兵庫ユースカップ」(22日、姫路) 開催3日目の10Rで西日本交流重賞が行われ、3番人気で高知のリケアサブルが道中3番手から抜け出して快勝。初コンビを組んだ吉原寛人騎手(40)=高知・打越勇=が、史上初の重賞地方全場制覇を成し遂げた。2着は同じ高知で1番人気のワンウォリアー、3着には4番人気で地元のダイジョバナイが入った。 金沢の名手・吉原寛が大記録を樹立した。現存する地方競馬全場での重賞制覇。2023年9月に佐賀の西日本ダービーを勝ってリーチをかけてから、5カ月で成し遂げた。「今年のラストチャンスだったので、背水の陣で臨んだ」。兵庫ユースカップは24年の姫路開催で最後の重賞だった。 逃げるクラウドノイズを3番手で追走。向正面で2番手からダイジョバナイが仕掛けると呼応し、3角で並んだリケアサブルが直線に入ると突き放した。「返し馬の手応えが良かったので、自信を持って乗れた。行きたい馬を行かせてから、自分のタイミングで仕掛けられたのは予定通り」と鞍上。会心の騎乗で快挙を達成した。 前回の姫路騎乗は先週15日の白鷺賞。トランセンデンスとコンビを組んで2着惜敗だった。1週間後に満願成就したのは、さすがの手腕だ。「まだ誰も達成者がいなかったので、どんなものかなと思っていた。ファンの応援のおかげで、いい記念の日になった」と吉原寛。地元の金沢が冬季休催で、現在は3月までの期間限定騎乗で高知を主戦場にしている。