ヒスパニック離反もハリス氏の敗因に 不法移民対策やインフレへの批判強く
米大統領選でハリス副大統領(60)が大敗した要因の一つが、民主党の支持基盤だったヒスパニックの離反だ。2008年の大統領選以降、ヒスパニックの65%前後が民主党候補を支持したが、今回は50%を超える程度まで落ちた。不法移民対策の失敗やインフレがヒスパニックの間でも強い反発を呼び、トランプ前大統領(78)に票が流れた。 【写真】「死のジャングル」越え米国目指す移民 2歳児連れた母が見た光景は 「バイデン政権は国境を野放しにして、街を大混乱に陥らせた。イーグルパスが『赤くなる(共和党が勝つ)』のは当然だ」。メキシコ系2世のホセ・カルロスさん(38)は、朝日新聞の電話取材にそう述べた。 テキサス州イーグルパスはメキシコと国境を接し、住民の9割がスペイン語圏にルーツを持つヒスパニックだ。イーグルパスがあるマーベリック郡は、1932年以降の大統領選で常に民主党候補者が過半数を得てきた。8年前の大統領選では、民主党候補者のヒラリー・クリントン氏が76・5%を得て郡で圧勝した。
朝日新聞社