開幕戦RBのチームオーダー発動に中野信治氏は「わからなくもない」…一方で抜けないハースを「決勝に強いクルマ」と称賛|WEDNESDAY F1 TIME
ハースのVF-24はストレートが速く、抜くのは難しかった
結果としてRB勢はそろってハースを抜けなかったが、中野氏は「裕毅とリカルドの争いばかりフォーカスされているんですけど、私的にはマグヌッセン、そしてハースの戦い方がうまかったと思う。あの場面でオーバーテイクされなかった理由というのは、そういうクルマづくりをしているんですよね」と、決勝におけるハースの出来が良かったとも口にした。 「(ハースのVF-24は)レースに強いクルマなんですよね。(直線が速いうえに)コーナーもきっちり立ち上がっている。そこは心臓の強いマグヌッセンが、後ろからプレッシャーをかけられても、コーナーの出口をしっかりと立ち上がれるようなクルマを作っている。ミスをしないドライビングを心がけている。で、ストレートが速い。イコール抜けない」
「これはもうケビンと小松(礼雄/ハース代表)さんがお互いを知り尽くしているところで、一つの絵を描いて戦う、結果を出すというのを作り上げているなと」 今季、RBは開幕戦で13位&14位でのフィニッシュとなった。昨季のコンストラクターズ上位5チーム10人がトップ10を占め、11位チョウ・グァンユ、12位マグヌッセンだったこともあり、RBは今季キックザウバーやハースが直接的なライバルとなる可能性が高い。 そんな中でどうやってライバルよりも前の位置でフィニッシュするのか、RBと角田にとっては、ここからそれが大きなテーマとなることは間違いなさそうだ。