自動車サイバーセキュリティで提携、AIで「車両が自ら学習し脅威を認識」…CES 2025
トレンドマイクロの子会社のVicOneはCES 2025において、NXPセミコンダクターズと提携し、AIを活用した自動車向けサイバーセキュリティソリューションを提供すると発表した。 この提携により、VicOneのサイバーセキュリティ技術とNXPのAIソリューションを統合し、自動車がサイバー攻撃から自らを守るためのエッジAI処理を導入する。これにより、安全な運転体験を提供することが可能となる。 提携の一環として、VicOneの「xCarbon」はNXPの「OrangeBox」と統合され、機能が強化される。これにより、複数の電子制御ユニット(ECU)に搭載されたデータと不審な動作を共有し、脅威インテリジェンスに基づいて攻撃経路を文脈化することが可能となる。 さらに、VicOneの「AI Guardian」はNXPの「eIQ Neutron」に搭載され、データ漏洩からAI搭載アプリケーションを保護する。NXPのプロセッサは高性能かつ低消費電力で、安心で安全な拡張性を実現する。 NXPのジム・ブリッジウォーター氏は、自動車がサイバー攻撃の脅威にさらされている現状を指摘し、「VicOneとの協業が新しい攻撃手法を検知するためのソリューションを提供する」と述べた。 VicOneのマックス・チェン氏は、「NXPとの協業により、車両が自ら学習し、脅威を認識する機能を実現する」と語った。自動車業界のサイバー脅威は増加しており、VicOneは業界最先端のソリューションを提供することで、自動車メーカーやサプライヤーを支援している。
レスポンス 森脇稔