昨年の松本署管内の交通死1人のみ 昭和36年以降で最少 長野県
松本警察署の管内(長野県松本市、山形村)で昨年1年間に起きた交通死亡事故の死者数は前年比5人減の1人で、資料が残る昭和36(1961)年以降で最も少なかった。人身事故は71件減の733件、負傷者数は80人減の866人だった。同署は、交通安全運動などでの啓発活動や、ドライバーの交通安全意識の向上が実を結んだとみて、さらなる事故抑止に力を入れる。 交通死亡事故は統計上、事故発生から24時間以内に亡くなった事故を指す。同署によると、昭和の時代は死者が30人を超える年もあった。平成24(2012)年以降は10人を下回り、新型コロナウイルス禍で外出の機会が減った令和2年は2人だった。 同署は昨年、自転車利用者へのヘルメット着用呼び掛け、高齢者施設や公民館での安全講習、歩行者の横断指導などをしてきた。塩入一清地域・交通担当管理官は、人身事故や死者が減ったことについて「ドライバーの安全意識が向上している証拠」と説明する。「悲惨な事故を1件でも起こさないよう、さらに啓発活動などに取り組む」と話している。
市民タイムス