獅子や太鼓で繁栄願う 飯田市鼎 矢高神社の春季祭典【長野県】
矢高諏訪神社(長野県飯田市鼎下山)の春季祭典が13、14の両日にあった。地元保存会が獅子舞や太鼓を奉納し、家内安全や商売繁盛を願った。 氏子7区のうち上山と下山、中平、上茶屋、東鼎が獅子舞、下茶屋が太鼓を奉納した。巨大な屋台獅子は所望のあった家庭や事業所を巡り、入学や進級、家内安全を願う舞を重ねた。 14日は、各地区の保存会が順に神社を訪れて奉納した。優雅に頭を躍動させたり、荒々しく舞ったり。はやしの音に引き寄せられて集まった地域住民らを多彩な舞で魅了した。 年番・東鼎は、2017年の同祭りで初めて獅子舞を奉納。この日は、小学生~70代の保存会員40人が地区内80カ所を巡った。神社では「オオモングチの舞」「シンキン」「サイトリサシ」を披露。威勢のよい掛け声と息ぴったりの動きで力いっぱい舞った。 年番長の小木曽学さん(68)は「コロナが5類に移行したこともあって、5年ぶりににぎわいが完全復活した。各地区が健康や地域発展の思いを持って、祭りに臨めたことがうれしい」と話していた。