震災で損壊... 日吉神社(福島県富岡町)竣工祭と氏子総会 「文化継承」誓い新た
東日本大震災で損壊した福島県富岡町の日吉神社の竣工(しゅんこう)祭と氏子総会は13日開かれ、関係者が神社や地域の文化継承に向けた誓いを新たにした。 神社は古くから目の神様といわれ、地域住民に親しまれてきた。80年以上前から7月21日に大祭が行われ、子どもみこしや盆踊り、縁日などで地域を盛り上げた。震災の地震によって社殿の一部が崩れ、原発事故に伴う避難で、一時放置された。2019(令和元)年7月に解体し、同年10月に完成した。新型コロナウイルス感染症の拡大などで竣工披露が延期されていた。 震災と原発事故発生以降、氏子が一堂に会す機会は竣工祭が初めてで、県内外の避難先などから約10人が参加した。林政裕総代は「氏子のみなさんとお会いでき、新しい姿を見せられたことが何よりうれしい。ふるさとの文化を引き継ぎたい」と決意を述べた。総会では総代や役員の改選を実施し、新総代に選ばれた菊地成一さんがあいさつした。
(相双版)