フレンキー・デヨングが“壮大な音楽を奏でる”【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
デヨングこそフットボール
A・ビルバオとの開幕戦では、アンカーの位置でフル出場したデヨング。ブスケッツに出番はなく、またしても併用は実現しなかった。(C) Getty Images
シャビが去り、イニエスタが去り、ブスケッツにも衰えの色が見られるようになったバルサの中盤を、新加入のデヨングが支える。スアレス記者が「彼自身がフットボール」と絶賛するMFはどんなシーズンを過ごすのか。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2019年9月5日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 今シーズンのバルセロナは、ピースが噛み合えば、他を圧倒できるフットボールができると思っている。そして、そのフットボールの中核を担うのは、アヤックス・アムステルダムから今夏加入したオランダ代表MF、フレンキー・デヨングだ。 デヨングは、フットボールそのものを感じさせる。私の中で彼を語ることは、フットボールの優雅さ、技術の洗練、ゲーム解釈、芸術を語ることと同義。オーケストラの指揮者のようなもので、彼を中心にフットボ
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