「首絞めて殺害するつもりだった」仲介役、実行役と相談か、車内から電気コード押収 那須遺体焼損事件
栃木県那須町伊王野の河川敷で4月中旬に夫婦の焼損遺体が見つかった事件で、仲介役とみられ、殺人容疑で再逮捕された埼玉県越谷市、建設業の男(25)が調べに対し、夫婦の殺害後に「(実行役から)『終わりました』と連絡を受けた」などと供述していることが13日、捜査関係者への取材で分かった。また「首を絞めて殺害するつもりだった。実行役と方法を話し合った」と供述していることも判明。当初は遺体処理の依頼だったが、「報酬を増やす約束で殺害の指示を受けた」と供述しているという。 捜査関係者によると、建設業の男の乗用車内から電気コードが押収された他、4月中旬に東京都内の量販店で購入していたことも分かった。夫婦の死因は窒息死で、栃木県警と警視庁の合同捜査本部は凶器の可能性もあるとみている。 夫婦は東京都千代田区、会社役員男性=当時(55)=と妻の会社役員女性=同(56)。建設業の男は仲間と共謀し、品川区東五反田4丁目の空き家1階ガレージで、首を絞めるなどして殺害した疑いがある。 捜査関係者によると、建設業の男は事件前日の4月15日午後11時半ごろ、品川区内のコンビニで実行役とされる男2人に車を貸し、徒歩で移動。16日午前2時ごろ、1人で居酒屋に入店した。その直前に殺害現場の空き家付近にいたことが防犯カメラ映像から新たに判明した。 調べに対し、建設業の男は「(実行役とされる男2人から)『終わりました』『出発します』と連絡を受けた」などと供述。男2人と連絡を取り合い、報告を受けていたとみられる。 捜査本部は、主導役とみられる男ら死体損壊容疑で逮捕した計6人が空き家やその周辺にいたとみて役割分担を調べている。 建設業の男は、指示役とされる住所、職業不詳の男(28)から夫婦の殺害や遺体の処分を指示され、実行役に依頼したとされる。捜査本部は13日、建設業の男を送検した。