ドラフトでの不平等!? 逆指名でプロ入りした名選手(2)ドラ1指名拒否を経て
2024年プロ野球ドラフト会議が、10月24日に開催。数々のドラマを生んできたドラフト会議だが、以前は希望する球団を宣言できる逆指名制度が存在した。1993年に導入され、自由獲得枠、希望入団枠制度と名称を変え、2006年まで存続した。そこで今回は、逆指名制度で入団した名選手を紹介したい。
福留孝介
・投打:右投左打 ・身長/体重:182cm/90kg ・生年月日:1977年4月26日 ・経歴:PL学園高 - 日本生命 ・ドラフト:1998年ドラフト1位 日米で華々しい実績を残した福留孝介は、入団拒否を経て、逆指名制度で希望球団に入団している。 PL学園高では1年夏から主力として活躍。高校ナンバーワンスラッガーとして注目を集め、1995年のドラフトでは高校生史上最多タイの7球団から1位指名を受けた。抽選の結果、近鉄バファローズが交渉権を獲得。しかし希望の球団ではなかったため、入団を拒否し、日本生命へ進んだ。 社会人時代にも圧倒的な活躍を見せ、ドラフト指名解禁となる1998年に逆指名制度で中日ドラゴンズへ入団した。 プロ入り後はルーキーイヤーからレギュラーに定着し、2002年には首位打者(.343)を戴冠。2006年には打率.351、31本塁打、104打点、出塁率.438と傑出した成績を残し、打撃2冠(首位打者、最高出塁率)に加え、最優秀選手に輝いた。 2008年からはメジャーリーグでも活躍し、2013年に阪神で日本球界へ復帰。最後は古巣・中日で現役生活を終えた。
ベースボールチャンネル編集部