英国王室、キャサリン皇太子妃の「昏睡状態」報道を全面否定
先月半ばに腹部の手術を受けたキャサリン皇太子妃。王室は手術の翌日に「以前から予定されていた手術を終えた」と発表、病名などは明かさなかったが「手術は成功した」と語っていた。皇太子妃は2週間病院で療養した後退院し先週、自宅のアデレードコテージに戻っている。王室は術後の経過は順調だとコメントしている。 【写真】キャサリン皇太子妃のシンデレラストーリーをプレイバック
しかしスペイン人ジャーナリストのコンチャ・カジェハがニュース番組「Fiesta」で「皇太子妃は昏睡状態になっていた」と報道。「合併症を引き起こしたため医師たちは皇太子妃を昏睡状態にするという思い切った決断を下し、気管内に挿管しなくてはならなかった。手術はうまく行った。しかし術後があまりよくなかったので、予想していなかった合併症が起きた」と語った。カジェハは手術後の皇太子妃は「非常に危険な状態に」あり、今はアデレードコテージに「病院を丸ごと作った」万全の状態で過ごしているとも。カジェハは信頼できる筋と話をして得た情報だと匂わせていた。
しかしこれを王室関係者が全面否定。新聞「ロンドンタイムズ」に「まったくナンセンスな話だ」とコメントしている。「このジャーナリストは報道内容を王室内の人物に事実確認しようとしなかった。根本的に完全なでっち上げ。丁寧な英語で言えば『そのようなことは一切ない』だ」と不快感を露わにしている。
今回王室が皇太子妃の病名や病状を明らかにしなかったことに一部からは批判の声も上がっているが、多くは好意的のよう。王室専門家で伝記作家でもあるロバート・ハードマンは、これまでロイヤルが病気になった場合に比べて「慎重な対応だった」と分析。「王室が時代に適応していることを示している。国民には知る権利があるが、すべてに対してではない」とコメント、ロイヤルであってもプライバシーを尊重するべきだと示唆している。