ヤクルト奥川恭伸（2024年6月11日撮影）

　ヤクルト奥川恭伸投手（23）が、808日ぶりに1軍の舞台に帰ってくる。13日、明日14日の予告先発が発表され、オリックス戦（京セラドーム大阪）に先発予定となった。 【写真】リラックスした雰囲気のヤクルト奥川 　登板を翌日に控え「一番は抑えて勝つ試合を届けられたらいいなと思います。粘り強く、気持ちだけは負けないように。明日は初登板ぐらいの気持ちで頑張りたい」と誓った。 　星稜高（石川）出身の右腕は入団2年目の21年に9勝を挙げて日本一に貢献したが、その後は右肘の故障などでケガに泣かされ、22年3月29日の巨人戦（神宮）を最後に1軍登板から遠ざかっていた。今季は春季キャンプ終盤に負った腰痛で開幕から2軍暮らしが続いたが、2軍戦では6試合に登板（4試合が先発）し、防御率は3・51の成績を残していた。10日に1軍に合流すると「ようやく自分の力を発揮できる時が来た」とかみしめるように言って、「最後まで諦めずに思いっきり腕を振りたいなと思います。それが恩返しかなっていう風に思います」と意気込みを口にした。 　この日の試合後に高津監督は、奥川について「彼もこれまでの2年間のこともあるだろうし、たくさん思うところがあると思う。我々も、やっぱりもっともっと大きく成長させていかなきゃいかんという思いと、期待といろんな思いがある」。23歳右腕の約2年ぶりの1軍マウンド。さまざまな感情を抱えながら注目を寄せていた。