<コタツがない家>受験・浮気・貯金隠蔽、ダメ男3人にそれぞれ問題が発生し、さすがの小池栄子“万里江”も疲労困憊
小池栄子主演の水曜ドラマ「コタツがない家」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系/Huluにて配信)の第4話「母の仕事 子知らず」が11月8日に放送された。本作は、小池演じる会社社長兼カリスマウェディングプランナーの深堀万里江が、夫・息子・父親というダメ男を養う“笑って泣けるネオ・ホームコメディー”。息子・順基(作間龍斗)が指定校推薦の面接にわざと落ちた。万里江は順基を問い詰めるが、父・達男(小林薫)と夫・悠作(吉岡秀隆)にも新たな隠し事が判明する。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】万里江(小池栄子)の部下・志織(ホラン千秋)が悩み相談 ■ダメ男たちのせいで万里江は家でも大黒柱にならざるを得ない状況に 主人公・万里江は、”彼女に頼めば離婚しない”と称される伝説のウェディングプランナー。多忙な中、取材を受けたりもしていて、業界での注目度も高く引っ張りだこ。仕事を生き甲斐にしているが、家族に負い目を感じてもいる。というのも、夫・悠作は廃業寸前の売れない漫画家(ペンネームは”フカボリ遊策)で、いつも家の中でゲームをしたり、グダグダ過ごしているだけ。 息子の順基は、私立高校の3年生。両親に不満があり、家の中での会話も少なめ。大学の推薦の話があるが、親に内緒でアイドルを目指していて、まさに進路について迷走中。 また、3人暮らしの中に、加わることになったのが万里江の父親・山神達男。一流商社に勤めていたが、現在は定年退職して無職。偏屈な性格で、2年前に熟年離婚して一人暮らしをしていた。 ■息子・順基が指定校推薦の面接で挑発的な態度をとって不合格に よっぽどのことがない限り、不合格になることはない。そう思っていた指定校推薦の面接で、順基がやらかした。面接官にわざと挑発的な態度をとって不合格に。安心し切っていた万里江は、学校の担任からの連絡でそのことを知って、大慌てで学校に。 寝耳に水の状態の万里江は、担任から「受かる気がないなら早く申告して欲しかったです。希望する他の子に枠を回すこともできたんですから」と言われ、ただひたすら頭を下げるしかなかった。 家に帰った万里江は、順基を問い詰めるが、「正直に言っただけだよ。『母親が行かせたいだけだ』って」と開き直り、「自分に偽ってうそつけってこと?あんなにうそつくなって言ってきたのに矛盾してんじゃん」と責任転嫁。 自分の進路を決めきれてない様子の順基。万里江は「家に浪人させるお金なんてないんだからね」とくぎを刺すが、順基から思ってもいなかった言葉が出てきた。「金ならあるよ」と。 ■詐欺被害に遭った達男だが、無一文ではなかった 順基が言った「金ならある」というのは、達男が持っているという意味だった。「じいちゃんの通帳に700万入ってる」と、偶然通帳の中身を見てしまったと明かした。 詐欺被害に遭ったと聞いていたので、お金がないと思い込んでいた万里江は、今度は父を問い詰めた。 達男は、詐欺被害に遭ったのは事実だが、700万円と年金だけでは老後の生活が安泰ではないと思い、少しでも倹約するために同居していたことになる。 「金がないふりをして家族みんなをあざむいたことに対して、一回謝りましょう」と悠作も便乗して強気な態度を見せる。 順基に向けられていた矛先が完全に達男に向いてしまった。そんな時、悠作の携帯の着信音が鳴った。 ■編集の土門から紹介された女性と悠作が連絡を取り合っていたことが万里江にバレた ダメ男3人目、悠作の秘密がここで万里江にバレてしまった。 携帯が鳴っているのに出ない悠作に対して、達男は「女か?」とニヤリ。すると順基が「女だよ」とトドメを刺した。万里江が帰宅する前、悠作が電話で相手と話していたのを順基は聞いていて、「今の着信音の相手と話してるのを聞いたけど、間違いなく若い女だね」と断言。 「仕事もせず、娘に苦労させた挙句、浮気までしてるのか!」と、今度は達男が便乗してきた。 「性別で言えば女です」と告白したものの、浮気ではないと強く主張する悠作。「急にスマホに買い替えたいっていうから怪しいと思ったんだよ」と順基も畳み掛けてくる。 編集の土門(北村一輝)に紹介された女性で、彼女の父親が悠作の漫画の大ファンだったからと説明したり、連絡先を交換した理由を話したりしているが、どんどん不利な状況に。 そんな時、「あれ?なんで俺が怒られてるの」と、元々は順基の指定校推薦の話だったことを思い出し、振り出しに戻る。 ■順基が溜め込んだ不満をぶちまけたのは失恋が原因だった 順基の進学に関して、万里江は「私大の受験までの3カ月、猛勉強すること」という条件を提示するが、順基は大学に行かないと言い始める。 それどころか、小さい頃から溜め込んできた不満をぶちまけ、万里江が雑誌のインタビューで答えていた「仕事も家庭も手を抜かずに両立してきた」という言葉を取り上げて、「子育てなんか、ギリギリ最低限しかやってねぇだろ!」と声を荒げた。 悠作と達男がフォローするが、思い当たる節のある万里江は落胆し、返す言葉もなかった。悠作が撮った順基の運動会の映像を一人でベッドで見て、思わず涙が。 さすがに言い過ぎたと思ったのか、翌朝、万里江と一緒のバスに乗った順基は「昨日は、ちょっと言い過ぎました」と謝り、「失恋してムシャクシャしてて」と言い訳しつつ、「進路に関してはもう少し考える時間をください」とお願いした。 ひとまず順基の件は収まったようだが、万里江の苦労は続きそう。 ダメ男3人が責任転嫁をしながら、それぞれのダメなところが浮き彫りになっていく。今回も万里江を含めた4人の会話の応酬でたっぷりと楽しませてくれた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部