セレーナ・ゴメス、コスメ業界の美の基準について語る「非現実的で悲しくなる」
コスメブランド「レアビューティ」を手掛けるセレーナ・ゴメスが雑誌アメリカ版『Time』が主催する「Time 100サミット」に出席した。同誌のエディターと対談し美を巡る状況について語った。 【写真】セレーナ・ゴメスのスタイルファイル：セクシー＆モードなファッション97連発
セレーナは社会やコスメ業界が人々、特に女性に求める美のあり方について言及。「個人的には、コスメ業界にはとても非現実的な基準があると感じている。私の世代にとっては悲しいことだ」とコメントした。また「そしてみんなが見るものは、手を加えて見栄えをよくしたもの。私はそれを壊したかった」とも。
セレーナは画一的な美しさを作るためのコスメではなく、個性を活かすものを作りたかったと語っている。「使っているときにみんなに心地よくなって欲しかった」「純粋にみんなが楽しめるコスメを作りたかった。他の人からこう見えなくてはいけない、という考え方に私は賛成しない。そのために何年も費やしてきたけれど疲れ果てた。そういうのは時間の無駄」。社会が押しつけてくる美の基準には左右されない姿勢を示している。
セレーナはこのブランドを通じて、メンタルヘルスに対するスティグマを取り除く活動にも取り組んでいる。売上の1%を自分が立ち上げたレアインパクト基金に寄付、若者たちがカウンセリングなどメンタルヘルスのサービスを利用できるように支援しているが、このイベントでもそれに言及。「私はミッションなしにコスメの世界に入りたくなかった。このブランドでこういう活動をするのが夢だった。その上で、できればきちんとした商品を作りたかった」と語っている。
「レアビューティ」がデビューして4年。商品だけでなく企業姿勢もファンの支持を獲得し着実に成長、経済誌『フォーブス』が今月発表したレポートによると現在の企業価値は20億ドル（約3,110億円）である。ソーシャルグッドを目指す実業家として、これからますます活躍してくれそう。
