【住之江ボート・SGグランプリシリーズ】デビュー16年目の前田将太が悲願のSG初制覇
ついにこのときがきた。デビューから16年。地道に努力を積み上げてきた前田が、7回目のSG優出で優勝。コンマ09の速攻戦で外勢を封じ、王道のVロードを駆け抜けた。 「緊張はしなかった。いつもの優勝戦の感じでいけた」 今回の優勝で、来年3月に地元・若松で開催されるSGクラシックの出場権も獲得した。「SGウイナーとかは重要視していない。それ(権利獲得)が一番うれしい」と素直に喜びを口にした。 11月の下関SGチャレンジカップを同期の河合佑樹が制したことも、大きな刺激になっていたことは言うまでもない。 「常にグランプリ(出場権)の18位以内に入りたい」 次なる目標は地元でのSG制覇、そしてその先にはグランプリ出場、黄金ヘル戴冠まで見据える。2025年の主役を演じるべく、新たな道のりが始まる。(加納空樹) ■前田将太(まえだ・しょうた) 1988(昭和63)年3月23日生まれ、36歳。福岡県出身。福岡支部。2008年5月に102期生として芦屋でデビュー。同期には河合佑樹、遠藤エミ、上野真之介らがいる。SGは12年8月の桐生メモリアルで初出場、15年7月の三国オーシャンカップで初優出(5着)。グランプリシリーズは3年連続8回目の出場。7回目のSG優出で初優勝を飾った。兄は96期の健太郎。家族は父と母。通算47V(うちGⅠ2V)。168センチ。血液型A。 ◇ 【われ敗れたり】 2着・山口「ピット離れはギリギリ。1マークは(前田)将太が完璧。来年につながるレースはできた」 3着・西山「足は今節で一番よかった。来年はベスト6(2nd)を目指して頑張っていきます」 4着・佐藤翼「残念でしたね。仕上がりはまずまずだったけど、バチッとは合わせられなかった」 5着・斉藤「スタートは合っていると思ったし仕方ない。道中の走り方と走る位置がよくなかった」 6着・坪井「展開がなかったし起こしでも鳴いてしまった。6着だったけど、ゴールできてよかった」