京阪神など 梅雨入りを待たず5月として記録的な大雨 この先も雨量多く早めの備えを
線状降水帯の新たな運用 府県単位での呼びかけ開始
気象庁は、先日27日(月)より、線状降水帯の新たな運用を始めました。 新たな運用とは、線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけについて、対象地域をこれまでの地方単位から“府県単位"に絞り込んだというものです。 線状降水帯が発生すると、大雨災害発生の危険度が急激に高まることがあります。この呼びかけが行われた時には、大雨による災害への危機感、心構えを一段高め、ハザードマップや避難所・避難経路の確認をするなど、迅速に身を守る行動をとってください。
大雨の備え
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。 ① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。 ② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。 ③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。 いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。
日本気象協会 関西支社 藤川 徹