学校で作ったモリンガ茶を南大門で集大成の販売会、中央小6年【山口】
中央小(冨士本武明校長、54人)の6年生10人が19日、校内の畑で育てた熱帯植物「モリンガ」で作った茶を山口市徳地堀の地域産品販売所「南大門」で販売し、環境や地域を大切にする気持ちを育んだ。 モリンガは、大気中の二酸化炭素を吸収する能力が高いとされ、環境に良い。栄養価が高いことからスーパーフードとしても知られている。 同校では、3年前から理科と総合学習の一環で、SDGs(持続可能な開発目標)や地域の魅力について理解を深めようとモリンガの栽培に取り組んでいる。 今年は5月から種をまき、難しいという発芽を成功させて、校庭の畑で苗を育成。9、10月に収穫した後、初めての取り組みとして、とくぢ健康茶企業組合(増田久美子代表理事)の工場で児童たちが葉を焙煎(ばいせん)し、パック詰めまで行った。パックには自分たちの写真をあしらった。 この日は1パック25㌘入りで20パックを用意し、1パック500円で販売した。味見した地域の人たちは「飲みやすい、香ばしい」などと話していた。 赤木颯人君は「毎日の水やりが大変だったが、楽しく育てることができた。地域の人に茶を味わってもらえてうれしい」と話していた。 増田代表理事(71)は「未来ある子どもたちが関心を持ってモリンガを育てて、地域の大切さを感じてくれれば」と話していた。