Bリーグ・サンロッカーズ渋谷、FE名古屋に逆転負け 後半失速
Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月15日、ファイティングイーグルス名古屋(FE名古屋)と対戦し63-76で敗れた。(シブヤ経済新聞) 【写真】第2クオーターに好守で貢献した船生誠也選手 立ち上がりからケビン・ジョーンズ選手がミスマッチを狙った攻撃を積極的に仕かけたほか、連係プレーでジョシュ・ホーキンソン選手が得点を重ねる。守備では田中大貴選手が得点源の選手にボールを持たせないようにしたりインサイドの選手にダブルチームを仕かけてミスを誘ったり、トロイ・マーフィージュニア選手はシュートをブロックする場面も見られた。 19-19で迎えた第2クオーター(Q)は拮抗(きっこう)した展開が続く。同Q後半に、FE名古屋の速攻を止めたりシュートをブロックしたり好守に加え、この日誕生日だった船生誠也選手やマーフィージュニア選手が3ポイント(P)シュートを決めるなどして36-25とリードを奪った。同Qは特にFE名古屋のインサイドへのアタックを抑えていたが、ジョーンズ選手は「体を見せることで存在感を出して、抜かれてもヘルプがいるように意識していた」と、その要因を明かす。 第3Q立ち上がりは点の取り合いとなるが、中盤以降5分強得点を奪えず、ターンオーバーやシュートミスから走られ48-49と逆転を許す。ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は「受け身のオフェンスになってしまった」と振り返ると同時に、「オフェンスがうまくいない時こそ、ディフェンスで守って試合に勝てるようにサバイバルできるようなチームになってほしいと常々思っている」と続けた。 最終Qはジョーンズ選手が身長差を突いた攻撃やリバウンドからの速攻などで得点するなどして一時2点差に詰め寄る。しかし、FE名古屋の外国籍選手のアタックを抑えきれず、ホーキンソン選手が3Pシュートを決めても決め返されるなどとらえきれず敗戦した。 後半は守備のずれが思うようにできなかったが、パヴィチェヴィッチHCは「スクリーンを使うよう言っていたが全くかかっていなかった。そこの戦いが無くてやりたい攻撃が構築できなかった」と指摘。レイアップシュートなどを決めきれない場面も散見したが、「激しさやタフさを強みとしてやっているが、一度なくなるとあのような展開になる」とも。 後半は主力選手の出場が続いたが、「深いローテーションは欲しいが、(強度などの)レベルがどんどん下がっていくのか勝つために我慢して出さない選択をするのか、すごく難しい。毎試合勝ちにいっているし、ベンチの選手たちにももっと見せてほしい部分がある。インテンシティーやエナジーが上がるところが見えないとローテーションに絡むことは難しい」と期待を込める。 前日4得点だったジョーンズ選手はこの日23得点をマークしたが、「昨日は強く行けずにターンオーバーをしてしまう場面が多かったが、時間をかけてもいいからミスマッチをアタックすることをしっかり遂行することを意識したことが大きく違った」と話す。 ホーキンソン選手と共に出場時間が伸びているジョーンズ選手。「水分を多く取ってタイムアウト中にしっかり休むことを心がけている。パトリック(・アウダ選手)が入ってきたおかげで少し休めるようになっているし、リードもそろそろ帰ってくると思うので、自分のベストを尽くして戦い抜くしかない」と考える。
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