「逃げられないか不安だった」勤務初日の張り込みで自転車を盗んだ犯人 新人警察官が検挙
9月に警察学校を卒業した2人の新人警察官が、交番での初勤務の日に、盗難届が出ていた自転車を盗もうとした男を検挙したとして、金沢東警察署で署長表彰を受けました。 【写真を見る】「逃げられないか不安だった」勤務初日の張り込みで自転車を盗んだ犯人 新人警察官が検挙 表彰を受けた新任警察官は、先月25日に県警察学校を卒業した、金沢駅前交番の四郎丸将己(しろうまる・まさき)巡査と、武蔵が辻交番の大橋洸俊(おおはしこうしゅん)巡査の2人です。 2人の新任巡査は、先輩の警察官4人とともに9月30日の午後7時40分ごろ、金沢駅にある自転車駐輪場で盗難届が出ていた自転車を盗もうとした26歳の男性に職務質問を行い、占有離脱物横領の疑いで検挙したものです。 四郎丸 巡査と大橋 巡査は、この日が交番勤務の初日でした。 ■デビュー日が初手柄…“初めての現場”に“逃走の不安” 四郎丸 巡査「自分たちは夕方の5時から駐輪場で張り込みをして、そのなかで被疑者が現れて、先輩の職務質問に混ざった」 大橋 巡査「いつ現れるか分からないので、常に緊張感と不安を持っていました」 石川県内でも利用者が多い金沢駅の駐輪場では、自転車の盗難が相次いでいて、この日も盗難届が出ている自転車が駐輪場で見つかったことから、2人の新人巡査は4人の先輩と交代で張り込みをしていました。 先輩警察官が職務質問を行うなか、大橋 巡査は、声をかけて逃げられないかという不安があったと話します。 大橋 巡査「(対峙して)凶器を持っていないかとか、逃げられないか気を付けて行動していました」 四郎丸 巡査も、終始緊張しながら職務質問中に逃げられないよう通路を塞いでいたと話します、 四郎丸 巡査「被疑者と対峙するのも初めてですが、ちょっと挙動不審な部分があったなという。焦っている様子が自分でも見て取れました」 デビュー日が初手柄となった大橋巡査と四郎丸巡査。目指す警察官像を2人に聞きました。 大橋 巡査「石川県の安全安心を守り、治安維持に努めたいです」 四郎丸 巡査「こういった経験を自分でも積極的に経験して、県民の方々が安心安全に暮らせるような社会を作れる警察官になりたいと思っています」
北陸放送