歌手・相川七瀬さん(49歳)はいま大学院生!?「43歳から受験勉強、45歳で大学入学」を決めたワケ|美ST
歌手活動・妻・3人の子育て・学生と4足の草鞋を履きながら、第一線で活動を続ける相川七瀬さん。今年3月に國學院大學神道文化学部を卒業し、4月からは同大学院生として祭事や神事についての学びをより深めていらっしゃいます。超多忙な生活の中、「無理をしている部分はあるけど、それを楽しめています」と笑顔で話す相川さんが、なぜ今学びの道を選んだのか、そしてその活動の原動力についてお話をうかがいました。 【写真あり】現役大学院生!?昔と変わらない相川七瀬さん(49歳)
赤米との偶然の出会いが、大学での学びにチャレンジするきっかけに
子供のころの夢は歌手になること。デビューを目指し、高校を中退して上京し、ボイストレーニングに通い、シングル『夢見る少女じゃいられない』で歌手デビューしたのが20歳のとき。 夢は現実になり、その大きな車輪を土台にして生きてましたが、40代を過ぎたとき、もう1つの車輪を動かし、より人生の幹線道路をしっかり走ってみたくなったんです。その車輪が復学でした。 そもそも13年前、縁あって長崎県対馬で神事のために作られている古代赤米の存在を知り、妙に惹かれ、その担い手を訪ねてみました。すると、担い手さんがすでに1人で、何千年も続いてきた赤米の栽培が途絶えてしまうと聞いたのです。 神事と祭事は密接に関わっており、例えば平安時代から脈々と続いてきた祇園祭には京都の地域性が詰まっていますよね。それぞれの日本の地域には個性を持った祭事があるのに、それが途絶えてしまうなんて大変なことだと思いました。どうすればいいかを一緒に考え、何かお手伝いができないかと、個人的に関わりを持つようになり、その後は地域とともに活動を広げて今まできました。 長年続けてきた中で、違うフェーズに、この神事を持っていくには私自身の学びを深めることが重要で、そうすればもっと踏み込んだ提案ができる、と。その延長線上にあったのが大学での学びでした。学位が欲しいというよりも、目的があっての大学入学で、神道文化を学べる國學院大學を目指すことにしたのです。