「ずっと後悔」ウィリアム皇太子&ヘンリー王子、ダイアナ妃と交わした"最後の電話"を振り返る
Netflix『ザ・クラウン』シーズン6の最初の3話は不吉な出来事の前兆のようなものだ。王室ファンでなくてもダイアナ妃に死が迫っているのがわかっているし、あの悲劇的な事故が起こる不安が数々のシーンに漂っている。特にダイアナ妃が1997年8月30日、息子ウィリアム王子(当時)とヘンリー王子と話すシーンほどつらいものはない。 【写真】ダイアナ妃、"人生最後の夏"のタイムライン。別れまでの数週間を振り返る 南仏でドディ・アルファイドと休暇を過ごしたダイアナ妃は、ロンドンの自宅に戻る途中でパリに立ち寄った。王子たちは夏休みを過ごしたバルモラル城から8月31日に戻り、ダイアナ妃と過ごすことになっていた。 ダイアナ妃はバルモラル城にいる息子たちに電話をかけた。もうすぐ家に帰ることやドディと過ごしていることなどを簡単に話し、彼らが「ドディと結婚するのか」と聞くと、ダイアナ妃は「しないわよ」と優しく答え、早く会いたくてたまらないと言った。 ウィリアム皇太子とヘンリー王子が母と本当はどんな話をしたのか、『ザ・クラウン』は知る由もないが、王子たちは過去のインタビューで言及している。2017年のドキュメンタリー『Diana, Our Mother: Her Life and Legacy』では、2人とも両親の離婚後、毎日昼か夜にダイアナ妃と電話していたことを明かしている。
「ヘンリーと私は早く電話を切りたくて仕方がなかった。『うんうん、はい、じゃーね!』みたいな。何が起ころうとしているのか知っていたら、あんなにいい加減にはしなかっただろう。あの電話が私の心に今も重くのしかかっている」とウィリアム皇太子。 ヘンリー王子は「振り返るととてもつらい。一生ずっと折り合いをつけていかなくてはいけない。これが自分の母親と話す最後になるとは知らなかった。もしあの夜、彼女の命が奪われるとほんの少しでも感づいていたら、どんな会話になっていたのだろう」と語っていた。 ヘンリー王子の回想録『Spare』では、8月30日について「誰かが『パリにいるお母さまから電話ですよ』と言って会話に入ってきた。あれはたぶん、マミー本人だったのかもしれない。あれは、あの日のもっと早い時間に電話でおしゃべりした時のことだっけ? 心の壁の向こう側に色んなことがあって、記憶が定かではない。ほんの向こう側に、すぐそこにあると感じるのは、とても辛い思わせぶりだ。本当は、壁はあまりにも高く、厚すぎて、登れないのだから」と書いている。
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