ダノンスコーピオンはオンオフの切り替えがしっかりできる子です！

［ＧⅡセントウルステークス＝２０２４年９月８日（日曜）３歳上、中京競馬場・芝１２００メートル］ 　今年２月に定年解散した安田隆厩舎から福永厩舎に転厩して３戦目のダノンスコーピオン（牡５）は、キャリア１７戦目にして初の１２００メートルに挑戦。２０２２年ＧⅠ・ＮＨＫマイルＣ以来の勝利を目指します。 「具合はいい感じで来ているので、雰囲気的には本当にいいです。順調です」と語るのは岩本助手。安田隆厩舎時代から引き続いてダノンスコーピオンの担当を務めておられます。 　２９日に行われた１週前追い切りでは、栗東坂路で４ハロン５３・１１１・７秒をマークしました。２ハロン２３・５秒は、それまでの自己ベストを０・５秒上回る好時計。「以前は右に張るような走り方で、それを修正しながらの追い切りや競馬でした。それがだいぶ真っすぐ走るようになってきた」という岩本助手の言葉からも、確かな復調気配がうかがえます。成長を見せている今なら、距離短縮がプラスに働くように感じました。 　岩本助手は、ダノンスコーピオンの父ロードカナロアの担当もされていたベテランです。首さしや体格がガッチリしてきて、短距離馬らしくなってきた息子。父に似ているところがあるか聞いてみたところ「調教中、走ればガーッと行くけど、それまではボケ～っとしているんですよ。そういうところは似ていますね。基本、手はかからないです」とのことでした。オンオフがしっかり切り替えられるんですね！ 　ＧⅠホースになるまでの道のりも、２２年・ＧⅢ共同通信杯７着を挟んで、決して順風満帆とはいえないものでした。ともに歩んできた岩本助手は「この厩舎でもう１度立て直して、前のような輝かしい競馬を取り戻してほしいと思っています」と力を込めます。今まさに新たな一歩を踏み出そうとしているダノンスコーピオン。復活への期待が高まります！